短期間で上達できるテクニカルライティング

コツを知れば短期間で上達します

スッと頭に入ってこない文書|4つの理由

スッと頭に入る文書を書くコツを知って評価を高めてください。

仕事ができない人の文書には、特長があります。
“スッと頭に入ってきません!”
“じっくり読まなければ頭に入ってきません!”

ビジネスでは、じっくり読まなければ頭に入ってこない文書は、致命的です!
ビジネス文書は、小説や学術書ではありません。
忙しいビジネスシーンでは、スッと頭に入ってくることが必要です。

テクニカルライティングにも当てはまる部分もあります。

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悩ませない文章を書いてください!

スッと頭に入ってこない理由1

文章が長いことです。
長い文章は、係と受けが複雑になり、誤解を招きやすくなります。
かなり国語力が高くないと書けません。
読む方も理解するのに時間がかかります。

・1文の長さ

1文の長さは、40~50文字以内で書いてください。
短い文章は誤解を招きません。
そして、1つの段落は5文までにしてください。

・主語と述語を対応

主語と述語を対応させてください。
「、」で文をつなげると、
主語と述語が対応しないミスを犯しやすくなります。

DHAが多く採れる魚は、
イワシやサバなどの青魚、
青魚以外ではマグロのトロや目の裏の部分にも含まれています。

どこがおかしいかわかりますね。

DHAが多く採れる魚は、、、、、、、、、、、含まれています。
主語と述語が対応していません。

・一文一義

一文一義で書いてください。
1つの文には1つの内容で書くとすっきりし、正しく伝わります。

週末に予定されいるイベントについてですが、もし雨天の場合は中止になりますので、その際には当日の午前9時までにメールでお知らせします。

一文一義で書くと、

週末に予定されているイベントのお知らせです。
雨天の場合は中止となります。
イベント当日の午前9時までメールで連絡します。

・箇条書きの使い過ぎに注意

箇条書きの使い過ぎに注意してください。
箇条書きには、文書を短くする効果があります。
しかし、並列の情報以外に箇条書きを使わないでください。

・製品Aの売り上げが減少している
・前年と比べて50%も落ち込んでいる
・他社の新製品が発売された
・他社製品の価格が安い
・他社製品の宣伝広告が多い
 これらは、並列な情報ではありません。

正しくは、
製品Aの売上が、前年と比べて50%も落ち込んでいます。
その理由は以下です。
・他社の新製品が発売された
・他社製品の価格が安い
・他社製品の宣伝広告が多い

・文字壁は最悪

f:id:openup21:20220219152851j:plain(読む気になれない!)

最悪なのは、用紙に文字がびっしり埋まっている文書です。
見ただけで読む気が失せます。

文字の壁は読む気を遮る壁です。

高学歴で教養のある人が、やってしまいがちです。
これが上司だったりすると読まざるを得ません。迷惑な話です。(汗) 

スッと頭に入ってこない理由2

接続詞「が」を使っていることです。
「が」には、順接と逆説の意味があります。

逆説:本日は小雨ですが、予定通り運動会を行います。
順接:運動会が行われましたが、そこで私は開会の宣言をしました。

接続詞「が」は使用しない方がよいと思います。

今年は景気がよくありませんでしたが、売上は目標を達成しました。

「が」を使用せずに、

今年は景気がよくありませんでした。
しかし、売上は目標を達成しました。

今年は景気がよくなかったものの、売上は目標を達成しました。

スッと頭に入ってこない理由3

見出しがないことです。
本を読むとき、目次を見ると何が書かれているか、
どんな流れで書かれているかわかります。
見出しは情報を伝えるときに必須です。

相手に何をして欲しいのかを一目でわかってもらえるように、
【相談】【連絡】【依頼】【御礼】などを
文書の目的をタイトルに書くことはお薦めです。

【連絡】営業会議の開催日時
【依頼】営業報告書の提出期限

 “営業会議について”という書き方をよく見ます。
これは具体的ではないので注意してください。

スッと頭に入ってこない理由4

普通の言葉(口語)で書かれていないことです。
✖いかにして 〇どのようにして
✖少なからず 〇とても
✖かつては  〇以前は
✖故に    〇だから
✖を有する  〇持っている

お役所言葉は使わないでください。
可及的に速やか、善処する、鋭意努力する、、、、
あいまいです。
誰が、いつ、どうするのかを具体的に書いてください。

スッと頭に入ってこない文書
    それは貴方の評価を下げます!