間違った学びでは成果が出ません、正しい順序(知覚動考)を知ることです。
仏教の言葉に、知覚動考(チ・カク・ドウ・コウ)という言葉があります。
知覚動考(とも・かく・うご・こう)と覚えてください。
1.知る 2.覚える 3.行動する 4.考える
この順が結果を得ることができるという教えです。
<◎知覚動考の例>
1.授業を聞いて新しい数式を習う
2.復習して数式を覚える
3.問題集をやってみる
4.正しくできたかを確認し、間違った場合は、なぜ間違ったかを確認する
<✖知覚考動の例>
1.知る 2.覚える 3.考える 4.行動する
考えてから行動するより、行動してから考えた方が深く考えることができます。
1.授業を聞いて新しい数式を習う
2.復習して数式を覚える
3.問題集の答えを見て、どうすれば解けるかを確認する
4.問題集をやってみる、当然正しくできます。
しかし、応用力が身に付きません。
いざ本番で少し捻った問題が出ると解けません。
<✖知覚考の例>
考えて、立ち止まって行動しません。
1.授業を聞いて新しい数式を習う
2.復習して数式を覚える
3.問題集の答えを見て、どうすれば解けるかを確認する
自分ではわかったつもりですが、いざ本番では解けません。
わかったつもりだからです。
<◎知覚動考の例>
1.セミナーに参加して、部下を教育するための知識を学びます。
2.復習し、学んだことを覚えます。
3.実際に職場で試してみます。
4.想定していなかった部下の反応で上手く行きません。
何が良くなかった、学んだ内容を見直しながら考えます。
そして再度、試します。
<✖知覚考動の例>
1.セミナーに参加して、部下を指導するための手法を学びます。
2.復習し、学んだことを覚えます。
3.部下がどんな反応をするか、さまざまなシミュレーションを考えます。
4.実際に職場で試してみます。
想定していなかった部下の反応に慌てます。
再度、何が良くなかった、学んだ内容を見直しながら考えれば良いのですが、
この方法はダメだとあきらめることが多く見受けられます。
考えても、実際は異なることが多いものです。
まったく考えるなと言うのではなく、考え過ぎは良くありません。
<✖知覚考の例>
1.セミナーに参加して、部下を指導するための手法を学びます。
2.復習し、学んだことを覚えます。
3.部下がどんな反応をするか、さまざまなシミュレーションを考えます。
結果、自社には適用できないと行動をしません。
だから何も変わりません。セミナーの時間とお金は無駄になります。
どんなに知識をしっかり覚えても行動しなければ結果は出ません。
ただのノウハウコレクターです。
<✖不十分な知覚の例>
1.セミナーに参加して、部下を指導するための手法を学びます。
2.復習もせずに、実際に職場で試してみます。
うろ覚えの知識で指導しても上手く行きません。
行動すればよいというものではありません。
知識をしっかり覚えずに行動しても失敗します。
こんなライターをどう考えますか?
勉強会が開かれました。事前に1冊の本を読むように指示がありました。
参加者に聞くと、全員が読んだと言います。
勉強会で例題を複数を出し、講師が質問します。
「この文章を見たことある人はいますか?」
参加者が答えます。「初めて見る文章です。」
読んでいるはずなのに、なぜでしょうか?
不十分な理解しかしていないのです。学び方が間違っているのです。
知覚考動になっている!
本には、例題と解説が書いてあります。
自分で考えずに解説を読んで、わかった気になっていたのです。
自分で考えて、答えを書いてから、解説を読むべきなのです。
動いていないのです。
知覚が不足している
一度、読んだだけで覚えていないのです。これでは、身に付きません!
速読解力は、あなたの仕事変えるツールになります。