短期間で上達できるテクニカルライティング

コツを知れば短期間で上達します

その9:正しい手順で仕事をする!|手で下書きを必ず書く!

テクニカルライティングは、正しい手順で進めることが大切です。
テクニカルライターの方、どんな風に仕事を進めていますか。
質の高いマニュアルを効率よく制作するために、実行してください。

取材において

製品を取材、技術担当者の方に直接お会いしての情報収集です。
技術担当者の方の貴重なお時間をいたただきます。
事前の下調べを十分にして、
時間の無駄を省き、内容の濃い取材をしてください。
・開発コンセプト ・製品の位置づけ ・機能、性能、仕様
・安全性     ・操作性     ・ターゲットユーザー
営業が新規のお客様を訪問するときは、
できる限りの情報を事前に収集するのと同じです。
資本金、社員数、支社支店、方針、売上、利益、概要、商品など

原稿作成では手で下書きを書く:これが一番大事です!

さあ原稿作成、いきなりパソコンに向かう人がいます。
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「手で下書き書くより、効率的です」本当でしょうか?
そんなライターの原稿には、多くのミスが目立ちます。
コピペをしたときの修正ミス、変換ミス、意味が分かりにくい、、、、、
なぜでしょうか?
情報の内容を考える、パソコンを操作する、
2つの作業を同時に行うからです。
人並み以上に優れた方の中には、こなせる方も稀にいます。
普通はできません。どちらかが疎かになります。
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必ず、下書きを手で書いてください!
情報を整理整頓することがの目的です。
自分が読めるレベルの殴り書きで構いません。
100ページであれば、100ページ作成します。
注意すること、重要なこと、不明なこと、情報源などは、赤ペンで記載します。
これによって、全体の情報がまとまります。
残りの工数も、正確に把握できます。

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実際にパソコンに向かったときは、紙にも頭の中にも、情報がまとまっています。
だから、下書き原稿を清書するレベルの仕事になります。
パソコン操作に多少の注意が向いても、大丈夫です。
下書きが完成した時点で、70%の仕事が終わっています。
(時間ではなく中身・質です)
※ラフ原稿と下書き原稿、2段階に分けることもあります。
脳科学的にも、手で書くことには、重要な意味があります。
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(脳力がフル回転)
人は、考えることで右脳を使います。
   書くことで、左脳を使います。
   手を動かすことで、触覚を使います。
   見ることで、視覚を使います。
手で書くことによって、トータルの工数は、必ず少なくなります。
原稿の質も良くなります。
パソコン操作の補足

正しい操作を覚えてください。
改行、スペースでの文字合わせなどは、後工程の作業効率が悪くなります。
書式スタイルの基本は、身に付けてください。
お約束します、ワードができれば仕事が変わります!