自分が読みたい情報が、どこにあるか探すとき、目次を見ます。
タイトル名の付け方の3つのポイントを紹介します。
どんな情報が書かれているかわかること
- 点検1
- 点検2
- 点検3
これでは、何の点検かわかりません。 - 主電源を投入する前に点検すること
- 主電源を投入してから点検すること
- 操作電源を投入してから点検すること
これであれば何の点検かがわかります。
読者が知っている言葉を使うこと
コンパイル、リダイレクト、インターラプト、リワインド、、、、
知らない人には、何のことかわかりません。
読者は、自分の頭にあるキーワードと製品の機能名称で探します。
注意すべきは、読者が知っている言葉(既有知識)です。
それはマニュアルの種類によっても変わります。
インストラクションマニュアル
入門マニュアル、チュートリアルマニュアル、と言われるマニュアルです。
知識のない方や知識の少ない方など初心者が対象です。
インストラクションマニュアルでは、専門用語は使わないでください。
- 運転を始めるときは
- 運転モードを変えるときは
- 風向きを変えるときは
- 温度設定を変更するときは
- タイマーを使うときは
読者の頭にあるキーワードと製品の機能を組み合わてタイトル名にします。
リファレンスマニュアル
機能別マニュアル、目的別マニュアル、と言われるマニュアルです。
個々の機能や作業内容を掘り下げて説明します。
すでにある程度の知識を持っている方が対象です。
リファレンスマニュアルでは、専門用語を使っても構いません。
- コンパイル機能
- リダイレクト機能
- インターラプト機能
- リワインド機能
誰が読むのかを意識すること
パソコンのマニュアルは、分冊するなどして上手く対応しています。
スタートガイドでは、読者が初心者であることを意識しています。
(上級者には必要ない情報です)
スタートガイドでは、次のようなタイトル名になっています。
- このパソコンをお使いになる前に
- パソコンの使用環境についての注意
- パソコンの取り扱いについての注意
- 各部の名称について
- セットアップする
- セットアップの流れを確認する
- パソコンの準備をする
- Windows のセットアップをする
- インターネットに接続する
- 有線 LAN でインターネットに接続する
- 無線 LAN でインターネットに接続する
枕文を認知心理学から見直す
認知心理学には、メンタルモデルと用語があります。
人は何かしらの情報に接したときに、
まずイメージを描き、自分なりの理解を持ちます。
タイトルの後に、書かれる枕文、
この項目では、何が書かれているかを説明します。
読者は、「あ~こんな内容なんだ」、理解してから読むことができます。
何が書いてあるのか?と思いながら読むのとでは、大きな差が生まれます。
マニュアルがこんな風に思われると、大きなマイナスです
犬が近寄ってきたとき、
犬にかまれた経験があると、恐怖感を持ち、逃げ出します。
自分でも犬を飼ってと、親しみを感じていると、近寄ります。
トラブル発生時も同じです。
マニュアルを読んでも役に立たなかった経験があると、
マニュアルを読まずにサービスコールします。
(すぐに電話)
マニュアルを読んで対応できた経験があると、まずマニュアルを読みます。