「利他の精神」、売りたいという「利己」を捨てると売れるという話です。
営業は数字であり、結果です。
そのため、営業スタッフは、利己的になりやすい傾向があります。
売上を増やしたい、結果を出したい、だから学びます。
お客様を説得する方法、お客様を納得させる方法、お客様を攻略する方法
基本に立ち戻って考えてください、営業の役割は何でしょうか。
- お客様に役立つ情報を提供すること!
- プロフェッショナルであること!
そして、「利他の精神」が大切です。
京セラを創業者、そしてJALを再建した、稲盛和夫氏が語っています。
自分が先に儲かるのではなく、相手を先に儲けさせることが大事!
「売りたい!」は、自分の成績を上げたい、給料を上げたいなど利己的な考えです。
お客様が困っていること、課題に役立つ情報を提供して解決することは、
お客様が儲かるということです。
[ある訪問販売員のお話]
テレアポを取って、個人宅に訪問して受験用の教材を販売する仕事です。
価格は数十万円と決して安くありません。報酬はもちろん歩合制です。
メーカー勤務から教材の訪問販売会社に転職、売れるかなと不安で一杯です。
運良く初月から数件の成約、収入も前職の2倍でした。
しかし、ほどなく壁にぶち当たりました。
売れる売れないの前に、まずアポイントが取れません。
当然、訪問先がありません。売上ゼロです。
オフィスに残って1日中テレアポ、焦れば焦るほど空回りです。
「あと何週間で辞めるか」周囲の声が聞こえてきます。
「辛い、、、転職しようか、、、、、」「いや、このまま辞めたら負け犬になる。」
最後は開き直りです。
「私の話を聞いたらお客様が必ず得をする知識を持とう。」
受験に関する書籍を読み漁りました。
「売っている教材が本当にわかりやすいのかを確認しよう。」
教材を勉強しました。とても良い教材であることがわかりました。
そして、またテレアポの日々です。
「私の話を聞いたら役に立ちます、話を聞かないと損をします。」の気持ちです。
すると、久しぶりにアポイントが取れました。
「絶対に役に立つ話をするぞ、話を聞いてよかったと思わせるぞ!」
不思議と「絶対に売るぞ!」という思いはありませんでした。
契約成立!
お客様の声です。
「勧誘の電話は断っていたのですが、今回はお話を聞こうと思って、、」
その後は、大きなスランプもなく順調でした。
彼は、利他の精神は知りませんでしたが、結果としてそうなったのだと思います。
売りたいを捨てると売れる!
- お客様に役立つ情報を提供する!
- プロフェッショナルであること!
- 提供する商品・サービスを理解し信用できること!
伝え方は学ぶべきです!
[補足:テレアポ]
テレアポは「映画の予告編」、営業現場は「映画の本編」
100件の電話を掛けて、1件~2件のアポイントが取れるかです。
98~99%の人に否定されます。心が折れてしまう方もたくさんいます。
テレアポは精神的にキツイ仕事です。
参考になります。