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安全・規格・法令の知識がわかっているか、問題に答えて確認してください(その1)

安全・規格・法令の知識がわかっているか、問題に答えて確認してください。

どんな注意事項を書く必要があるでしょうか。

IEC82079、合理的に予見できる誤使用を思い出してください。

解答は後でご覧ください。

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思い出してください!

 

問題

<Q1>
マニュアルの表紙にどんな注意事項を書きますか?

<Q2>
産業装置の操作・保守作業の項目を書くときにどんな注意事項を書きます?

<Q3>
タッチパネルを使う操作を書くときにどんな注意事項を書きます?

<Q4>
シュレッダーの操作説明にどんな注意事項を書きます?

<Q5>
フットスイッチ(足踏み式スイッチ)の操作ではどんな注意事項を書きますか?

<Q6>
金属加工時に油を使用するときにどんな注意事項を書きますか?

<Q7>
ヤカンや包丁を使うときにどんな注意事項を書きますか?

<Q8>
電気ボックスの扉を開けるときにどんな注意事項を書きますか?

<Q9>
製品や油の廃棄に対してどんな注意事項を書きますか?

 

解答

<A1>

マニュアルの取り扱いについて記載してください。

例)

  • あなたの安全を守るため、操作に入る前に、この取扱説明書を必ず読み、十分内容を理解してください。この取扱説明書を常に所定の場所に、いつでも必要なときにすぐ読めるように保管してください。

 

<A2>

安全作業に適した服装で作業することを具体的に記載してください。

例)

安全作業に適した服装で作業してください。

  • 長い髪は機械に巻き込まれないよう後ろで束ね固定し、保護用ヘルメットを着用してください。
  • 眼を守るため、側面も覆った保護メガネを着用してください。
  • 裾や袖のひらいた服装は機械に巻き込まれる恐れがあるので、着用しないでください。
  • 腕輪、ネックレスなどの装身具は、機械可動部に巻き込まれる恐れがあるので、作業時は着用しないでください。
  • 足先を保護するため必ず安全靴を着用してください。
  • 病気のため薬を服用しているときや、アルコール飲料を飲んだときは、機械を操作しないでください。

・作業できる方を明確に記載してください。

例)

  • 十分な安全知識と機械操作の経験を持ち、貴社の安全管理責任者が認めた作業者のみがこの機械を操作・保守作業ができます。それ以外の者は操作・保守作業をしないでください。

・電源を切って作業する必要があれば明確に記載してください。

例)

  • メインブレーカをオフの状態にして作業してください。

 

<A3>

予想できる誤使用の注意を記載してください。

例)

シャープペンシル、ボールペンのように先が鋭利なものでタッチパネルを押さないこと。

  • タッチパネル上にものを置かないこと。
  • タッチパネルを必要以上に強く押さえたりしないこと。
  • シンナーや有機溶剤などでタッチパネルを拭かないこと。

 

<A4>

紙の投入口にネクタイやスカーフ、長い髪の毛が巻き込まれる危険があることを記載してください。

例)

  • 投入口にネクタイやスカーフが巻きこまれる危険があります。
    ネクタイやスカーフは着用しないでください。
    長い髪の毛は、後ろで束ね固定してください。

 

<A5>

フットスイッチに足を置いたまま作業してバランスを崩してフットスイッチを踏んでしまい、機械が動作する危険を記載してください。

例)

  • フットスイッチに足を置いたまま作業内でください。バランスを崩してフットスイッチを踏んでしまい、機械が誤動作する危険があります。

 

 

<A6>

金属加工時に水溶性の油ではなく不水溶性(油性)の油を使うと、火災の危険が生じるのは常識ですが、それが常識でない方もいますので、その点を記載してください。

例)

  • 切削に切削油を使用すると、高温の切粉、工具の摩擦熱、切削時の火花等により、火災が発生する危険があります。下記の注意事項を守り、十分な安全対策を実施して使用してください。
  • 使用する切削油を変更(水溶性から不水溶性)に変更する場合は、必ず当社に連絡してください。

 

<A7>

ヤカンにやけど注意、包丁に切り傷注意などは、社会常識となっているもので記載する必要はありません。

 

<A8>

高電圧の危険を書いてください。

例)

  • 電気ボックス内部には、高電圧の端子があり、非常に危険です。これら機器内部に決して触れないこと。これを守らないと死を招く事故となります。また、認定された保守作業者以外は作業できません。

 

<A9>

具体的な廃棄方法を記載してください。

 

  • 一般ごみとして廃棄してください。

  • 機械の廃棄処理を行うときは、国や行政機関で定められた方法に従ってください。作動油の廃棄は法令で義務づけられていますので、それに従ってください。不明な場合は、当社までご連絡ください。